NICU

新生児ケアに関する解説

NICUとは?新生児集中治療室でケアされる赤ちゃんたち

NICUの役割と機能 新生児集中治療室(NICU)は、低出生体重児や病気を持った新生児を集中的に治療・ケアする部門です。 NICUでは、新生児科医が担当しており、赤ちゃんは保育器の中で24時間態勢でケアされます。NICUに搬送される赤ちゃんは、早産で生まれた赤ちゃん、低出生体重児、呼吸器系疾患のある赤ちゃん、心臓疾患のある赤ちゃん、感染症のある赤ちゃん、代謝異常のある赤ちゃんなどです。NICUでは、これらの赤ちゃんに、呼吸管理、酸素投与、輸血、点滴、薬物投与、栄養管理などの治療が行われます。また、NICUでは、赤ちゃんの状態をモニターし、必要に応じて治療を調整していきます。
妊娠中に関する解説

総合周産期母子医療センターとは?

総合周産期母子医療センターは、母体・胎児集中治療管理室(MFICU)や新生児集中治療室(NICU)などを備えた病院であり、合併症妊娠や重い妊娠高血圧症候群、切迫早産など、母児のリスクの高い妊娠に対応できる病院です。これに準じた病院を「地域周産期母子医療センター」と呼びます。1996年より整備が進み、2019年4月時点では「総合」「地域」合わせて全国で400以上の施設があります。 総合周産期母子医療センターの機能は、以下の通りです。 * 母体と胎児の健康状態を管理し、合併症の早期発見・早期治療を行うこと。 * 切迫早産や妊娠中毒症などの合併症による母児の死亡や後遺症を防ぐこと。 * 新生児の健康状態を管理し、必要な治療を行うこと。 * 母児の退院後のフォローアップを行うこと。 総合周産期母子医療センターは、母児の健康を守る重要な役割を担っています。妊娠中に何らかの合併症が見つかった場合は、総合周産期母子医療センターを受診することが大切です。