尿蛋白とは?妊娠中の尿検査について
尿蛋白とは、尿中に蛋白質が検出される状態のことです。通常は、蛋白質は尿中には排泄されませんが、妊娠中は全身の血液量が増え、新陳代謝も亢進するため、蛋白質をろ過する腎臓に負担がかかります。このため、妊娠中は尿蛋白が出やすくなります。妊娠中に出現した蛋白尿を妊娠性タンパク尿といい、早産、胎児発育不全、重症妊娠高血圧症候群といった病気と関係するといわれています。母子健康手帳の(尿蛋白)欄には、尿蛋白が検出されなければ(-)、検出された場合は程度によって(1+)(2+)と記載されます。(1+)の場合は蛋白量が微量であり、妊娠に伴う生理的な変化といえますが、高血圧がある場合は妊娠高血圧症候群が疑われます。