RSウイルスとは?
RSウイルスは、赤ちゃんの気管支炎や細気管支炎の原因となるウイルスの一つです。お母さんからもらった抗体(免疫)がきかず、生後1か月未満の赤ちゃんでも感染します。せきやゼイゼイした呼吸など、ようすがおかしいと思ったらすぐ小児科を受診しましょう。
RSウイルスの症状は、せき、鼻水、鼻づまり、目の充血など、風邪のような症状から始まります。その後、せきがひどくなり、ゼイゼイした呼吸や息苦しさ、チアノーゼ(唇や爪が青くなる)などの症状が現れることがあります。また、発熱や嘔吐、下痢などの症状を伴うこともあります。
RSウイルスは、主に飛沫感染します。感染した人がせきやくしゃみをした際に、ウイルスを含む飛沫が空気中に放出され、それを吸い込むことで感染します。また、ウイルスが付着したものを介して感染することもあります。
RSウイルスによる感染症は、特に生後1か月未満の赤ちゃんや、心臓病や肺疾患などの基礎疾患のある赤ちゃんに重症化しやすいです。重症化すると、肺炎や気管支炎、細気管支炎などの合併症を起こすことがあります。また、死亡するケースもあります。