葉酸

子どもの発達に関する解説

神経管閉鎖障害って何?原因や症状を分かりやすく解説

神経管閉鎖障害とは、先天的に脳や脊椎がうまくくっついていない状態のことをいいます。
脊椎の場合を「二分脊椎」といい、脳に腫瘤のある脳瘤や、脳の発育ができないこともあります。
神経管とは、赤ちゃんのお腹の中にいるときに作られる、脳や脊椎のもとになる組織のことです。
神経管が正常に閉鎖されなかったために、脳や脊椎に障害が起こる病気です。
神経管閉鎖障害は、出生1000人あたり1~2人の割合で発症します。
神経管閉鎖障害の原因は、はっきりとはわかっていませんが、葉酸の摂取不足が関係していると考えられています。
葉酸は、細胞分裂や遺伝情報の伝達に重要な役割を果たす栄養素です。
葉酸が不足すると、神経管が正常に閉鎖されずに、神経管閉鎖障害が起こりやすくなります。
神経管閉鎖障害を防ぐためには、妊娠前から葉酸を摂取することが大切です。
妊娠中に関する解説

葉酸とは?大切な役割について解説

育児に関する用語「葉酸葉酸とは、ビタミンB群に属する水溶性(水に溶けるタイプという意味)ビタミンのことです。血をつくる働きに関係し、不足すると貧血になることもあります。また妊娠を望んでいる女性や妊娠中の女性は、妊娠前から妊娠初期にかけて1日0.4mgの葉酸を摂取することで胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低下させるとされています。 葉酸は体内に蓄えることがなかなかできないので、毎日摂取することが大切です。緑黄色野菜、果物などに多く含まれていますが、こうした野菜などから摂取できる葉酸の量は限られているので、サプリメント(栄養補助食品)の利用が勧められます。ただし、とりすぎは禁物で、1日の摂取目安量を守ることが大切です。サプリメントなどは表示をよく確認しましょう。