B群溶血性連鎖球菌とは?妊娠中の注意点
妊娠中にB群溶血性連鎖球菌に感染した場合、その菌が赤ちゃんに伝染する可能性があります。その場合、赤ちゃんが髄膜炎や敗血症などの重篤な感染症を起こすリスクが高まります。特に、分娩時に感染した場合のリスクは高く、赤ちゃんが髄膜炎を起こす可能性は約2%、敗血症を起こす可能性は約1%です。
B群溶血性連鎖球菌による髄膜炎は、赤ちゃんにとって非常に危険な感染症です。髄膜炎は、脳と脊髄を覆う膜に炎症が起こる病気で、高熱、頭痛、嘔吐、けいれん、意識障害などの症状を伴います。最悪の場合、死に至ることもあります。
B群溶血性連鎖球菌による敗血症も、赤ちゃんにとって危険な感染症です。敗血症は、菌が血液中に侵入して全身に広がる病気で、高熱、寒気、嘔吐、下痢、発疹などの症状を伴います。最悪の場合、死に至ることもあります。