赤ちゃんの頭血種について
頭血種とは、出産時に産道を圧迫されて通ってきた際にできる、赤ちゃんの頭のぶよぶよしたこぶのようなものです。 頭の骨と骨膜の間に出血したもので、ふつうは1~2か月以内にしだいに固くなり、その後自然に吸収されていきます。
頭血種は、自然分娩で出産した赤ちゃんの約10%~20%に見られます。 頭を強く圧迫する帝王切開よりも、自然分娩の方が頭血種ができる可能性が高くなります。頭血種の大きさや場所は、産道を通過する際の赤ちゃんの頭の向きや、分娩時の力のかかり方によって異なります。
頭血種は、ふつうは1~2か月以内に自然に吸収されていきますが、まれに大きな頭血種の場合は、数か月~数年かかることもあります。また、頭血種が感染を起こしたり、頭蓋骨に異常が認められる場合には、治療が必要になることもあります。