産道感染

産後ケアに関する解説

育児と単純ヘルペスウイルス

単純ヘルペスウイルスは、初感染のあと、体内の細胞に潜む性質があります。単純ヘルペスウイルスには「1型」と「2型」の2タイプがあり、1型は主に顔や口唇、2型は主に性器ヘルペスを起こします。性器ヘルペスは再発しやすいのも特徴です。

ヘルペスウイルスは、1回感染すると体内に潜伏し、再発を繰り返すウイルスです。そのため、治癒は難しいとされています。

ヘルペスウイルスの感染経路は、主に接触感染です。感染した人の唾液や皮膚、粘膜に触れることで感染します。また、性行為によって感染することもあります。

ヘルペスウイルスの症状は、感染部位によって異なります。顔や口唇に感染した場合には、水ぶくれや口内炎ができます。性器に感染した場合には、かゆみやかぶれなどの症状が現れます。また、ヘルペスウイルスが脳や髄膜に感染した場合には、脳炎や髄膜炎などの重篤な症状が現れることもあります。

ヘルペスウイルスの治療法は、抗ウイルス薬です。抗ウイルス薬は、ヘルペスウイルスの増殖を抑え、症状を改善する効果があります。しかし、ヘルペスウイルスを完全に治癒することはできません。

ヘルペスウイルスの予防法は、接触感染を避けることです。感染した人の唾液や皮膚、粘膜に触れないように注意しましょう。また、性行為を行う際には、コンドームを使用しましょう。
出産に関する解説

B群溶血性連鎖球菌とは?妊娠中の注意点

妊娠中にB群溶血性連鎖球菌に感染した場合、その菌が赤ちゃんに伝染する可能性があります。その場合、赤ちゃんが髄膜炎や敗血症などの重篤な感染症を起こすリスクが高まります。特に、分娩時に感染した場合のリスクは高く、赤ちゃんが髄膜炎を起こす可能性は約2%、敗血症を起こす可能性は約1%です。 B群溶血性連鎖球菌による髄膜炎は、赤ちゃんにとって非常に危険な感染症です。髄膜炎は、脳と脊髄を覆う膜に炎症が起こる病気で、高熱、頭痛、嘔吐、けいれん、意識障害などの症状を伴います。最悪の場合、死に至ることもあります。 B群溶血性連鎖球菌による敗血症も、赤ちゃんにとって危険な感染症です。敗血症は、菌が血液中に侵入して全身に広がる病気で、高熱、寒気、嘔吐、下痢、発疹などの症状を伴います。最悪の場合、死に至ることもあります。
出産に関する解説

産道感染とは?感染予防のために帝王切開になる場合も

産道感染とは、母体の持っていた病原体(ウイルスや菌など)が分娩のとき産道の粘膜や血液を介して赤ちゃんに感染することです。B群溶血性連鎖球菌や大腸菌のほか、B型肝炎ウイルス、性感染症である性器ヘルペスやクラミジアなどの感染があります。病原体によっては、感染予防のために帝王切開になる場合もあります。産道感染は、分娩時に産道を通過する赤ちゃんが、母体の持っている病原体に感染することで起こります。産道感染の原因となる病原体には、細菌、ウイルス、真菌などがあり、その種類は様々です。産道感染は、赤ちゃんにとって重篤な合併症を引き起こす可能性のある感染症です。産道感染を防ぐためには、母体の感染症を早期に発見して治療することが重要です。また、分娩前に抗菌薬を投与したり、帝王切開を選択したりすることで、産道感染を防ぐことができます。