子宮

妊娠中に関する解説

知っておきたい!子宮底長とは?

子宮底長とは、恥骨の上から、子宮の上端までの長さです。子宮底長は、妊娠週数や胎児の大きさに応じて変化します。妊娠初期は、子宮底長は短く、妊娠週数が進むにつれて、子宮底長は長くなります。妊娠36週になると、子宮底長は、約32cmになります。出産時には、子宮底長は、約36cmになります。 子宮底長は、妊娠の経過をモニターするために使用されます。子宮底長が短すぎると、胎児の発育不全が疑われることがあります。子宮底長が長すぎると、多胎妊娠や羊水過多が疑われることがあります。
産後ケアに関する解説

掻爬手術とは?必要性と注意点

掻爬手術とは、流産などで胎児や胎盤が子宮内に残っている場合に行われる手術です。子宮の中の内容物をきれいに取り去る手術であり、一般的に掻爬手術と呼ばれています。掻爬手術は、妊娠12週未満で行われるのが一般的ですが、それ以降の週数で行われることもあります。掻爬手術は、全身麻酔または局所麻酔で行われます。全身麻酔の場合は、患者は手術中に眠っている状態になります。局所麻酔の場合は、患者は手術中に覚醒していますが、手術部位の痛みを感じないようにするために局所麻酔薬が使用されます。掻爬手術は、通常、30分以内に終了します。術後は、数日間は出血や痛みを伴うことがありますが、通常は数週間以内に回復します。掻爬手術は、安全な手術ですが、感染症や出血などの合併症が起こる可能性があります。
妊娠中に関する解説

胎盤ってなに?役割や働きを解説

胎盤は、子宮の内壁にできる円盤状の器官で、臍(へそ)の緒で母体と赤ちゃんをつなぎます。妊娠5週ごろから作られ始め、13週ごろ完成します。へその緒を通じ、母体から赤ちゃんへ酸素や栄養を渡し、老廃物や二酸化炭素を母体へ送り返すなど、大切な役目を担います。通常は子宮の上のほうにあります。この働きが落ちてしまうことを、胎盤機能不全と呼びます。
産後ケアに関する解説

悪露について知っておくべきこと

悪露とは、お産の後、子宮内腔から排出される分泌物のことです。血液、粘液、胎盤の一部を含む暗赤色の分泌物で、お産の後は大量に出ます。悪露の量は、産後1~2日でピークに達し、その後は徐々に減っていきます。通常、産後6週間程度で悪露はなくなります。 悪露には、血の塊が含まれることがありますが、これは正常なことです。ただし、悪露に血の塊が大量に含まれている場合や、悪露の量が多すぎる場合、悪臭がする場合は、受診してください。これらは、産後感染症の兆候である可能性があります。 悪露のケアは、産後感染症を防ぐために重要です。悪露が出たときは、清潔な当て布やパッドを使って、優しく拭き取ってください。また、産後はシャワーを浴びるようにしましょう。湯船には、悪露が止まるまで入らないようにしてください。
妊娠中に関する解説

受精卵とは?その役割と発育過程を解説

受精卵の発育過程は、受精後から出産までの期間を指し、大きく3つの段階に分けることができます。 第一段階は、受精から着床までの期間であり、この期間に受精卵は卵管内を移動しながら細胞分裂を繰り返して胚盤胞へと成長します。 第二段階は、着床から器官形成までの期間であり、この期間に胚盤胞は子宮壁に着床して胎盤を形成し、胎児の器官が形成されていきます。 第三段階は、器官形成から出産までの期間であり、この期間に胎児の器官が完成し、出産の準備が整っていきます。 受精卵の発育過程は、非常に複雑でデリケートなプロセスであり、妊娠中は定期的な検診を受けることが重要です。
妊娠中に関する解説

進行流産の医学的知識と対処法

進行流産とは 進行流産とは、切迫流産が進んで、胎盤がはがれたり、子宮の入り口(子宮口)が開いて、流産を止められない状態です。切迫流産とは、流産のリスクが高い状態を指します。切迫流産になると、安静にして経過観察を行う必要がありますが、進行流産になると、手術で胎児を取り出さなければなりません。進行流産は、妊娠中期以降に起こることが多く、その原因はさまざまです。ただし、進行流産の原因は必ずしも明らかではない場合もあります。進行流産の症状としては、腹痛、出血、破水などが挙げられます。進行流産が疑われる場合は、すぐに病院を受診することが大切です。