産褥期を理解しよう
産褥期(分娩がすんで、女性の体が妊娠前の状態に戻っていくための時期(期間)をいいます。一般に、分娩後6週あるいは8週までです。)は、分娩後の女性が体の回復と新しい生活への適応を行う重要な時期です。産褥期には、ホルモンの変化、体の痛み、睡眠不足、情緒不安定など、さまざまな症状が現れることがあります。産褥期に起こる主な症状は以下の通りです。
* ホルモンの変化出産後、エストロゲンとプロゲステロンのレベルが急激に低下します。これにより、気分のむら、疲労、不眠、ほてり、発汗などの症状が現れます。
* 体の痛み出産後、会陰切開や帝王切開の傷口の痛み、子宮の収縮による痛み、乳房の張りや痛みなどの症状が現れます。
* 睡眠不足新生児の世話で睡眠時間が不足し、疲労やイライラなどの症状が現れます。
* 情緒不安定出産後のホルモンの変化や、育児のストレスなどにより、情緒不安定になり、気分のむら、イライラ、不安、抑うつなどの症状が現れます。
産褥期には、これらの症状を和らげ、体の回復を促進するためのケアが必要です。産褥期のケアには、以下のようなことが含まれます。
* 休息産褥期には、十分な休息をとることが大切です。新生児の世話は大変ですが、無理をせず、できる限り体を休めるようにしましょう。
* 栄養産褥期には、栄養バランスのとれた食事をとることが大切です。タンパク質、ビタミン、ミネラルを十分に摂取するようにしましょう。
* 運動産褥期は、体を動かすことが大切です。軽い散歩やストレッチなどから始め、徐々に運動量を増やしていきましょう。
* メンタルケア産褥期には、情緒不安定になりやすいので、メンタルケアも大切です。家族や友人などのサポートを受け、無理をせず、自分のペースで育児をしていきましょう。