乳幼児

幼児ケアに関する解説

乳幼児とは? わかりやすく解説します!

乳児と幼児は、幼稚園ではなく保育所において主として用いられる用語の一つである『乳幼児』に含まれる。この『乳幼児』は、一般的に小学校就学前までを指す。乳幼児の年齢区分は、地域や文化によって異なるが、日本では一般的に、以下の区分がよく用いられる。 * 乳児生後1ヶ月未満から1歳未満 * 幼児1歳から小学校就学前まで なお、乳児と幼児の区分については、必ずしも明確な境界線があるわけではない。例えば、米国では、5歳未満の児童をすべて「幼児(preschooler)」と呼んだり、日本の「乳幼児」に相当する年齢区分として「乳幼児(toddlers)」や「幼児(preschoolers)」を用いる場合がある。
その他

母子父子寡婦福祉法とは?

母子父子寡婦福祉法とは、ひとり親家庭の児童が健全に育つことと、母子家庭や父子家庭、寡婦の健康で文化的な生活を保障することを目的とした法律です。この法律では、母子一体の福祉の推進を図るため、母子父子寡婦福祉資金の貸付、居宅等における日常生活支援、住宅・就労等に関する福祉上の措置などが定められています。 また、ひとり親家庭を支援するため、福祉事務所に母子自立支援員が配置されており、身近な相談員としてひとり親家庭を支援しています。さらに、父子家庭の父もこの法律の対象となっており、ひとり親家庭の支援を充実させるための取り組みが行われています。
乳児ケアに関する解説

沐浴

沐浴の重要性 沐浴は、乳幼児の健康と衛生を維持するために大切なものです。乳幼児は、新陳代謝が激しく、汗をかきやすいので、毎日沐浴をして、汗や汚れを洗い流し、清潔に保つ必要があります。沐浴をすることで、肌を清潔に保ち、感染症を防ぐことができます。また、沐浴は、乳幼児の身体をマッサージする効果もあり、血行を良くして、リラックスさせることができます。さらに、沐浴は、保護者と乳幼児がスキンシップをとる良い機会にもなります。沐浴をしながら、乳幼児に優しく声をかけたり、歌を歌ったりすることで、乳幼児との絆を深めることができます。
幼児ケアに関する解説

育児用語『午睡』について – その大切さと個人差

午睡の重要性 - 睡眠が子どもに与える影響 睡眠は、子どもの成長・発達において重要な役割を果たしています。十分な睡眠をとることで、子どもの精神的・肉体的な健康の維持、成長、学習や記憶の定着が促進されます。 乳幼児期には、1日11~14時間の睡眠が必要とされています。夜間の睡眠に加え、午睡をとることで、睡眠不足を解消し、精神的な安定を図ることができます。 午睡をとることで、子どもは機嫌が良くなり、遊びにもより活発に取り組むことができます。また、睡眠不足による集中力の低下や気分のむらなども軽減されます。 さらに、午睡をとることで、免疫力の向上や、肥満の予防にもつながると言われています。 乳幼児の睡眠は、成長・発達に欠かせないものです。十分な睡眠時間を確保し、質の良い睡眠をとることで、子どもが健康に育つようにサポートしましょう。
乳児ケアに関する解説

手足口病について知っておきたいこと

手足口病は、ウイルス感染によって起こる急性発疹症です。1960年代の後半から発生し、70年代になって急速に増えてきた、新顔のウイルス性発疹症です。手足や口の中に小さな水泡ができ、大半は2、3日で苦痛なく治まってしまいます。潜伏期は3日から6日間です。 手足口病の原因は、コクサッキーウイルスA群16型です。ウィルスは、感染者のくしゃみや咳などによる飛沫感染や、汚染された物への接触によって感染します。症状は、手足やかかとにできる水泡、口の中の痛みや発疹、発熱、食欲不振などです。 手足口病は、通常は軽症で、数日で治癒します。しかし、まれに、髄膜炎や脳炎などの重症化する場合があります。手足口病の治療法はありませんが、対症療法で症状を緩和することができます。
乳児ケアに関する解説

病児保育とは?利用の流れやメリット・デメリット

病児保育を利用する流れは以下のとおりです。まず、利用したい保護者は、利用登録する必要があります。利用登録は、市区町村の窓口やインターネットなどで行うことができます。登録時には、子どもの健康状態や保護者の就労状況などについて、必要書類を提出する必要があります。 利用登録が済んだら、病気になった子どもを保育施設に預けることができます。保育施設は、事前に指定された医療機関で診察を受け、病状を確認する必要があります。病気の種類によっては、保育施設で受け入れができない場合もあります。 保育施設では、病気の子どもに合わせた保育を行います。保育施設では、病気の子どもに合わせた保育を行います。保育士は、子どもの健康状態を常に観察し、必要に応じて医療機関と連携を取りながら保育を行います。また、子どもが安心して過ごせるように、遊びや食事などのサポートも行います。 病児保育は、保護者が安心して仕事を続けることができるように、大切なサービスです。病気になった子どもの保育に困っている保護者は、ぜひ病児保育を利用してください。
乳児ケアに関する解説

居宅訪問型保育:必要な乳幼児と家庭へのサポート

居宅訪問型保育とは、0~2歳児を対象に、保育を必要とする乳幼児の居宅において、家庭的保育者による保育を行う事業のことです。対象は、原則として3歳未満の保育を必要とする乳幼児のうち、次のいずれかに該当すると市町村長が認めたものです。 ・障害、疾病等の程度を勘案して集団保育が著しく困難であると認められる場合 ・保育所の閉鎖等により、保育所等による保育を利用できなくなった場合 ・入所勧奨等を行ってもなお保育の利用が困難であり、市町村による入所措置の対象となる場合 ・ひとり親家庭の保護者が夜間・深夜の勤務に従事する場合等、保育の必要の程度及び家庭等の状況を勘案し必要な場合 ・離島その他の地域であって、居宅訪問型保育事業以外の地域型保育事業の確保が困難である場合 職員の要件は、必要な研修を修了し、保育士、保育士と同等以上の知識及び経験を有すると市町村長が認めた方(家庭的保育者)であり、事業主体は市町村、民間事業者等です。なお、障害児を保育する場合に、専門的な支援を受けられる連携施設の確保が必要となっています。
乳児ケアに関する解説

哺乳反射とは? その働きとトラブル

哺乳反射とは、乳幼児が母乳やミルクを飲む際に必要な反射であり、口に触れると自動的に吸い付く反応のことです。この反射は、生後間もない赤ちゃんが、母親の乳房や哺乳瓶の乳首をくわえると、自動的に吸い始める様子からもわかります。哺乳反射は、赤ちゃんが栄養を摂取するための重要な反射であり、生後数カ月で自然に消失します。 哺乳反射は、赤ちゃんが生まれてから数日~数週間で発達し始め、生後6ヶ月頃までにピークに達します。その後、離乳食が始まるとともに徐々に消失していきます。哺乳反射は、赤ちゃんが母乳やミルクを飲むために必要な反射ですが、それ以外にも、赤ちゃんが安心感や満足感を得るために必要な反射でもあります。
産後ケアに関する解説

母子保健法ってなに?

母子保健法とは、「母性並びに乳児及び幼児の健康の保持及び増進を図るため、母子保健に関する原理を明らかにするとともに、母性並びに乳児及び幼児に対する保健指導、健康診査、医療その他の措置を講じ、もつて国民保健の向上に寄与すること」を目的とした法律です。 母性の尊重、乳幼児の健康の保持増進を基本理念とし、保健指導、新生児訪問指導、健康診査、妊娠の届出、母子健康手帳の交付、低体重児の届出、未熟児養育医療、母子健康包括支援センター(子育て世代包括支援センター)の市町村設置の努力義務などを規定しています。
新生児ケアに関する解説

難聴に関する用語を知る

「難聴」とは、字の通り「聴こえにくい」状態ですが、程度や状況は人によって様々です。 聞こえの程度によって、軽度難聴、中等度難聴、高度難聴、重度難聴と区分されています。また、片耳だけ聞こえない一側性難聴の場合もあります。生まれつき(先天性)の難聴や新生児期に発症する聴覚障害は、1,000人に1~2人といわれていますが、これまでは2歳を過ぎてからの「ことばの遅れ」によってようやく発見され、支援開始が3歳以降になることがしばしばありました。しかし難聴や聴覚障害は、早期に発見し、早期に適切な療育を始めることで、言語習得への影響を最小限におさえられる可能性もあります。
乳児ケアに関する解説

離乳食って知ってる?~栄養源を切り替えるための食事~

育児にまつわる用語のなかでもよく耳にする「離乳食」とは、母乳やミルクから栄養源を切り替えるための食品のことです。離乳食は、赤ちゃんの成長や発達を促すために重要な役割を果たしています。また、離乳食を始める時期は、その赤ちゃんによって異なりますが、一般的には生後5~6ヵ月頃から、一歳までの間に食べさせるのが望ましいとされています。離乳食を始める時期は、赤ちゃんの個人差によって異なるため、赤ちゃんの成長や発達を考慮しながら、小児科医や保健師と相談して決めるのが良いでしょう。
乳児ケアに関する解説

赤ちゃんの股関節脱臼 知っておきたい予防と治療

股関節脱臼とは、大腿骨(太ももの骨)の頭が骨盤から外れた状態を指します。 大腿骨の頭はボールのような形をしており、骨盤にはまっています。骨盤側にはボール部分を受け止める蓋(臼蓋(きゅうがい))がありますが、この臼蓋の発育が未熟なために起こることが多く、女の子に多いといわれます。
股関節脱臼の原因には、不適切な抱っこやおむつのあてかたも挙げられます。抱くときやおむつは両足をM字型にし、股を開かせることが大切です。 かつて赤ちゃんの脱臼は「先天性股関節脱臼」と呼ばれていましたが、こうした出生後の育児習慣によって生じていくことから、近年は「先天性」ではなく「発育性股関節形成不全」と呼ばれます。
発育性股関節形成不全の症状には、以下のようなものがあります。 ・股関節の動きが悪い股関節を動かすと音がする片方の足が短く見える歩行が遅れる 股関節脱臼は、早期発見と治療が大切です。乳幼児健康診査(乳児健診)で医師が股関節の動きを慎重に調べるのは、このためです。発育性股関節形成不全が疑われる場合は、専門医による精密検査が必要です。
幼児ケアに関する解説

けいれんとは?その原因と症状、対応を紹介

けいれんとは、全身または体の一部の筋肉が、本人の意思とは関係なく発作的に収縮することです。乳幼児期、発熱時に限って起こるけいれんを「熱性けいれん」と呼びます。 熱性けいれんであれば、けいれんは数分でおさまることがほとんどなので、ゆすったり、口に何かをかませたりすることはしないで、様子を見守りけいれんの時間をはかりましょう。 ただし、髄膜炎などの病気でもけいれんは起きます。なにより大切なのは原因を確かめることなので、けいれんがおさまったら急ぎ受診しましょう。5分以上けいれんが続く、頭を打った後でけいれんを起こした、けいれん後の様子がおかしいなどの場合は大至急の診察が必要です。夜中なら救急車を呼んでかまいません。
乳児ケアに関する解説

神経芽腫について

神経芽腫は、乳幼児に発生するがんの一種です。副腎や、脊髄の両脇にある交感神経節などから発生します。神経芽腫はかつて、神経芽細胞腫と呼ばれていましたが、現在は、神経芽腫と呼びます。神経芽腫のサインとしては、おなかが大きくふくれる、おなかにしこりができる、腹痛、胸痛などがあります。神経芽腫は、抗がん剤や手術、放射線などで治療します。神経芽腫は、早期発見が重要ですが、生後6~7か月の赤ちゃんを対象に行った尿検査(集団検査=マススクリーニング)は、2004年4月に中止されました。これは、この検査で「陽性(病気の疑いあり)」とされた子の中には、かなりの数で治療を必要としない子がいることがわかったためです。
産後ケアに関する解説

子育て世代包括支援センターとは?

子育て世代包括支援センターとは、妊娠期から子育て期まで切れ目なく、さまざまな相談に応じ支援を提供する施設です。保健・医療・福祉・教育など、お住まいの地域の機関が連携し、必要に応じて、個別に支援プランを作成して継続的な相談に応じます。 子育て世代包括支援センターの対象者は、すべての妊産婦さん、乳幼児とその保護者の方々です。子育てで困ったことやつらいことがあるときは、ひとりで抱え込まず、遠慮なく相談しましょう。
幼児ケアに関する解説

Hib(ヒブ)とは?感染すると命が危険に!

Hib感染の危険性 Hib感染は、髄膜炎、肺炎、喉頭蓋炎などの重い病気を引き起こす可能性があります。髄膜炎は、脳と脊髄を覆う膜に炎症を起こす病気で、発熱、頭痛、嘔吐、意識障害などの症状が現れます。肺炎は、肺に細菌が感染して炎症を起こす病気で、発熱、咳、呼吸困難などの症状が現れます。喉頭蓋炎は、喉蓋(声帯の上部にある軟骨)に炎症を起こす病気で、呼吸困難や声がれなどの症状が現れます。 Hib感染は、特に生後6ヶ月未満の赤ちゃんに多くみられます。この年齢の赤ちゃんは、免疫機能が未熟なため、感染すると重症化しやすいのです。また、Hib感染は、乳幼児の死亡原因のトップ10に入っています。 Hib感染を予防するためには、Hibワクチンの接種を受けることが大切です。Hibワクチンは、生後2ヶ月から定期接種を受けることができます。Hibワクチンは、4回接種する必要があります。
その他

熱中症ー子供を車の中に残さないでー

暑くて体の機能が追いつかず、体温が著しく上昇した状態が熱中症です。頭痛、嘔吐、失神、けいれん、虚脱、意識障害などを起こし、乳幼児や高齢者、体力の弱っている人などは死亡することもあります。めまいやふらつき、手足のしびれ、筋肉のけいれん(こむら返り)、だるさなどもサインですが、乳幼児の場合これらのサインは見えにくく、また体温調節機能も未熟ですから、まず高温・多湿の環境に置かないことがなにより大切です。盛夏はもちろん、梅雨明け前後も気をつけなければいけませんし、締め切った室内でも熱中症は起こります。呼びかけても反応がはっきりしないなどの場合は、体の温度を下げながら直ちに救急車を呼びましょう。
幼児ケアに関する解説

熱性けいれんとは?その症状や対処法を解説

- 熱性けいれんの原因と症状 熱性けいれんの原因は完全には解明されていませんが、発熱によって脳が過剰に興奮することが原因と考えられています。 一般的に、乳幼児の脳は大人よりも発達が不十分であり、発熱によって脳が興奮しやすくなっています。また、乳幼児の脳は大人よりも水分が多く、電解質のバランスが崩れやすいため、けいれんを起こしやすくなっています。 熱性けいれんは、通常、生後6か月から5歳までの乳幼児に多くみられます。男児の方が女児より発症率が高いとされています。熱性けいれんは、発熱してから数分以内に起こることが多く、けいれんは数分間から数十分間続きます。けいれん中は、乳幼児は意識を失い、手足が激しく震えたり、全身が硬直したり、目がうつろになったりします。また、口から泡を吹いたり、小便や大便を漏らしたりすることもあります。
産後ケアに関する解説

母子健康センターとは?役割と利用方法

母子保健法に基づく施設には、母子健康センターと母子相談所の2種類があります。 母子健康センターは、市区町村が必要に応じ設置することとされている母子保健施設です。母子保健センターには、母子保健に関する各種の相談、母性および乳幼児の保健指導を行うもの(保健指導部門のみの母子健康センター)と、これらの事業とあわせて助産を行うもの(保健指導部門と助産部門をあわせ有する母子健康センター)の二種類があります。 母子相談所は、母子保健法に基づき、都道府県や市区町村が設置する施設です。母子相談所では、妊婦や子育て中の親を対象に、母子保健に関する相談や保健指導を行っています。また、母子健康センターと連携して、助産や母子保健に関する各種の事業を行っている場合もあります。