「ボツリヌス菌」とは?赤ちゃんへの注意点
ボツリヌス菌とは、土壌や水に生息する細菌の一種です。この菌は酸素を嫌うため、酸素が少ない状態になると増殖し、毒素を産生します。ボツリヌス菌の毒素は、神経を麻痺させる作用があり、乳児ボツリヌス症やボツリヌス食中毒を引き起こす可能性があります。乳児ボツリヌス症は、生後6か月未満の乳児がボツリヌス菌の毒素を摂取することで発症する病気です。主な症状は、便秘、筋力の低下、呼吸困難などです。ボツリヌス食中毒は、ボツリヌス菌の毒素が混入した食品を摂取することで発症する病気です。主な症状は、吐き気、嘔吐、下痢、視覚障害、呼吸困難などです。ボツリヌス菌は、はちみつや発酵食品など、様々な食品から検出されることがありますが、適切な加熱処理を行うことで毒素を不活化させることができます。