反復・習慣流産/不育症の基本知識
育児子育て研究家
『育児に関する用語『反復・習慣流産/不育症』について説明してください。
育児の初心者
「反復流産」とは、2回以上の流産を繰り返すことを言います。「習慣流産」とは、3回以上流産を繰り返すことを言います。流産は、全妊娠の10~20%に起こるとされています。
育児子育て研究家
「不育症」とは、2回以上の流産や死産、早期(生後1週間以内)新生児死亡などで、赤ちゃんが得られない場合のことです。近年は「不育症外来」など専門的な医療を提供する病医院も少しずつ増えています。
育児の初心者
「反復流産」と「習慣流産」は、流産の回数が異なるだけで、同じ意味であることを理解しました。「不育症」は、赤ちゃんが得られない場合を指す用語であることもわかりました。ありがとうございました。
反復・習慣流産/不育症とは。
反復・習慣流産/不育症とは、妊娠の10~20%に流産が起こるとされていますが、そのうち3回以上繰り返す人は「習慣流産」、2回以上繰り返す人は「反復流産」といいます。また、2回以上の流産や死産、早期(生後1週間以内)新生児死亡などで赤ちゃんが得られない場合を「不育症」と言います。近年は、不育症の治療を専門的に行う医療機関も増えています。
反復・習慣流産と不育症の定義
反復・習慣流産と不育症は、いずれも流産を繰り返す状態を指す用語ですが、その定義は異なります。 反復流産とは、2回以上の流産を経験した状態を指し、習慣流産とは、3回以上の流産を経験した状態を指します。不育症とは、2回以上の流産や死産、早期(生後1週間以内)新生児死亡などで、赤ちゃんが得られない状態を指します。
近年では、不育症外来など専門的な医療を提供する病医院も少しずつ増えています。不育症の原因としては、染色体異常、子宮形態異常、子宮内感染症、ホルモン異常、血液凝固異常などが考えられます。不育症の治療法としては、原因に応じた治療が行われます。
反復・習慣流産/不育症の原因
反復・習慣流産/不育症の原因については、様々な要因が考えられています。流産の原因として最も多いのは「染色体異常」です。染色体は、細胞の核内に存在する遺伝情報の塊で、両親からそれぞれ23本ずつを受け継いでいます。この組み合わせが正常でない場合、流産が起こりやすくなります。また、子宮の形に異常があったり、子宮に腫瘍があったりすることで、流産が起こることもあります。さらに、ホルモンバランスの乱れや、免疫系の異常なども、流産のリスクを高める要因です。不育症の原因としては、上記に加えて、男性側の精子の異常や、精管の詰まりなども挙げられます。
反復・習慣流産/不育症の検査
反復流産/習慣流産/不育症の検査
反復・習慣流産や不育症の検査には、血液検査、超音波検査、子宮鏡検査などがあります。血液検査では、染色体検査、ホルモン検査、血液凝固検査などを行います。超音波検査では、子宮の形態や胎児の発育状態を調べます。子宮鏡検査では、子宮の中にカメラを入れて直接観察します。これら以外にも、感染症検査や免疫検査を行うこともあります。これらの検査結果に基づいて、不妊の原因を特定し、適切な治療を行います。
反復・習慣流産/不育症の治療
反復・習慣流産/不育症の治療
反復・習慣流産/不育症の治療は、原因によって異なります。原因が不明の場合は、一般的に葉酸のサプリメントの服用や、妊娠初期の黄体ホルモン補充療法などが行われます。原因が特定されている場合は、その原因に応じた治療が行われます。
例えば、染色体異常が原因の場合は、体外受精や顕微授精などの生殖補助医療が行われることがあります。免疫異常が原因の場合は、ステロイド剤や免疫グロブリンなどの薬物療法が行われることがあります。甲状腺機能低下症が原因の場合は、甲状腺ホルモン剤の服用が行われます。
また、近年では「不育症外来」など専門的な医療を提供する病医院も少しずつ増えています。このような施設では、不育症の原因を特定するための検査や、治療が行われています。