神経管閉鎖障害って何?原因や症状を分かりやすく解説
育児子育て研究家
育児に関する用語『神経管閉鎖障害』について説明してください。
育児の初心者
神経管閉鎖障害とは、先天的に脳や脊椎がうまくくっついていない状態をいいます。
育児子育て研究家
具体的には、どのような症状が現れますか?
育児の初心者
脊椎の場合を「二分脊椎」といいます。脳に腫瘤のある脳瘤や、脳の発育ができないこともあります。
神経管閉鎖障害とは。
神経管閉鎖障害は、生まれつき脳や脊椎がきちんと閉じず、発育が不全な状態のことをいいます。脊椎の部分が閉じずに起こるのが「二分脊椎」です。また、脳に腫瘤のある「脳瘤」や、脳の発育がうまくいかない場合もあります。詳しくは葉酸の項目をご覧ください。
神経管閉鎖障害とは?
神経管閉鎖障害とは、先天的に脳や脊椎がうまくくっついていない状態のことをいいます。
脊椎の場合を「二分脊椎」といい、脳に腫瘤のある脳瘤や、脳の発育ができないこともあります。
神経管とは、赤ちゃんのお腹の中にいるときに作られる、脳や脊椎のもとになる組織のことです。
神経管が正常に閉鎖されなかったために、脳や脊椎に障害が起こる病気です。
神経管閉鎖障害は、出生1000人あたり1~2人の割合で発症します。
神経管閉鎖障害の原因は、はっきりとはわかっていませんが、葉酸の摂取不足が関係していると考えられています。
葉酸は、細胞分裂や遺伝情報の伝達に重要な役割を果たす栄養素です。
葉酸が不足すると、神経管が正常に閉鎖されずに、神経管閉鎖障害が起こりやすくなります。
神経管閉鎖障害を防ぐためには、妊娠前から葉酸を摂取することが大切です。
神経管閉鎖障害の原因
神経管閉鎖障害の原因は複雑で、多くの場合、はっきりとはわかっていません。しかし、いくつかの危険因子があることがわかっています。
・葉酸欠乏症葉酸は、胎児の神経管の正常な発育に重要な役割を果たすビタミンです。妊娠初期の葉酸摂取量が十分でない場合、神経管閉鎖障害のリスクが高まります。
・糖尿病妊娠前に糖尿病を患っている場合や、妊娠中に糖尿病を発症した場合、神経管閉鎖障害のリスクが高まります。
・肥満妊娠前の肥満は、神経管閉鎖障害のリスクを高めることがわかっています。
・薬物使用いくつかの薬物、特に抗けいれん薬や抗がん剤は、神経管閉鎖障害のリスクを高める可能性があります。
・遺伝的要因神経管閉鎖障害は、家族歴がある場合のリスクが高まります。
神経管閉鎖障害の症状
神経管閉鎖障害は、胎児の発育の初期段階で神経管が正常に閉じなかったことで起こる先天性疾患です。神経管は、脳と脊髄を形成する重要な器官です。神経管が閉じなかったことで、脳や脊髄にさまざまな障害が生じる可能性があります。
神経管閉鎖障害の症状は、障害の程度によって異なります。共通の症状としては、以下のようなものがあります。
* 頭部が大きく、前頭部が膨らんでいる。
* 目の間隔が広い。
* 鼻が平らで、唇が裂けている。
* 首の後ろに髪の毛が生えていない。
* 背中に、脂肪のかたまりや、皮膚が盛り上がっている。
* 足が短く、変形している。
* 排便や排尿のコントロールができない。
* 水頭症(頭蓋内に水がたまる病気)を発症する。
神経管閉鎖障害は、出生前に超音波検査によって診断されることがほとんどです。診断された場合は、障害の程度に応じて、出生前や出生後にさまざまな治療が行われます。
神経管閉鎖障害の治療法
神経管閉鎖障害の治療法
神経管閉鎖障害は、出生前に治療することが可能です。これは、母親が妊娠中に葉酸のサプリメントを摂取することによって行うことができます。葉酸は、神経管閉鎖障害のリスクを最大70%軽減することができることが分かっています。葉酸は、ほうれん草、アスパラガス、オレンジジュースなどの食品にも含まれています。
神経管閉鎖障害の赤ちゃんが生まれた場合、いくつかの治療法があります。治療法には、手術、投薬、装具の使用などが含まれます。手術は、神経管閉鎖障害の赤ちゃんが抱えている問題を修正するために行われます。投薬は、痛みや痙攣などの症状をコントロールするために使用されます。装具は、神経管閉鎖障害の赤ちゃんが歩いたり、座ったり、立ったりすることを助けるために使用されます。