B群溶血性連鎖球菌とは?妊娠中の注意点
育児子育て研究家
育児に関する用語『B群溶血性連鎖球菌』について、説明するよ。
育児の初心者
B群溶血性連鎖球菌は、女性の泌尿器や腟内、肛門付近にわりとよくいる細菌ですよね。大人が感染しても異常はありませんし、妊娠中の女性にも問題はないようですが、分娩のとき産道感染すると、赤ちゃんがこの菌による髄膜炎を起こす心配があるので、陣痛のときや破水のとき、母体に点滴で抗菌薬を投与して防ぐ必要があるんですね。略称は「GBS」です。
育児子育て研究家
その通りだよ。GBSは、実は産道感染の原因菌としては、肺炎連鎖菌についで2番目に多く、新生児死亡の原因にもなっているんだよ。
育児の初心者
GBSは、赤ちゃんにとって危険な菌なんですね。分娩のときだけでなく、妊娠中も注意が必要ですね。
B群溶血性連鎖球菌とは。
B群溶血性連鎖球菌とは、女性を中心に腟内、肛門付近などに存在する細菌の一種です。大人が感染しても通常は異常がありませんし、妊娠中の女性にも問題はありません。しかし分娩の際、この菌が産道から赤ちゃんへ感染すると、髄膜炎を起こす恐れがあります。そこで陣痛が始まったり、破水が起きた際には、母体に点滴で抗菌薬を投与して予防します。なお、略称は「GBS」です。
妊娠中に感染すると?
妊娠中にB群溶血性連鎖球菌に感染した場合、その菌が赤ちゃんに伝染する可能性があります。その場合、赤ちゃんが髄膜炎や敗血症などの重篤な感染症を起こすリスクが高まります。特に、分娩時に感染した場合のリスクは高く、赤ちゃんが髄膜炎を起こす可能性は約2%、敗血症を起こす可能性は約1%です。
B群溶血性連鎖球菌による髄膜炎は、赤ちゃんにとって非常に危険な感染症です。髄膜炎は、脳と脊髄を覆う膜に炎症が起こる病気で、高熱、頭痛、嘔吐、けいれん、意識障害などの症状を伴います。最悪の場合、死に至ることもあります。
B群溶血性連鎖球菌による敗血症も、赤ちゃんにとって危険な感染症です。敗血症は、菌が血液中に侵入して全身に広がる病気で、高熱、寒気、嘔吐、下痢、発疹などの症状を伴います。最悪の場合、死に至ることもあります。
予防接種について
GBS(育児に関する用語『B群溶血性連鎖球菌』)は、女性の泌尿器や腟内、肛門付近にわりとよくいます。大人が感染しても異常はありませんし、妊娠中の女性にも問題はありません。ただ分娩のとき産道感染すると、赤ちゃんがこの菌による髄膜炎を起こす心配があるので、陣痛のときや破水のとき、母体に点滴で抗菌薬を投与して防ぎます。なお、略称は「GBS」です。
予防接種について、現時点ではGBSに対して予防接種はありません。分娩時や妊娠中に抗菌薬を投与することで菌を駆除したり殺菌したりすることはできますが、その効果は限定的です。そのため、予防接種によってGBSの感染を予防することができれば、母子の健康を守ることができます。また、予防接種は、GBSの感染による髄膜炎の発症を予防することもできるため、新生児の健康を守るためにも重要な取り組みとなります。
産婦人科を受診するタイミング
産婦人科を受診するタイミング
一般的に、GBSの感染の有無を確認するための検査を受ける時期は、妊娠35週から37週頃です。この検査は、産道から採取した検体を培養して、GBSが存在するかを調べるものです。検査の結果、GBSが検出された場合は、陣痛が始まったらすぐに抗菌薬の点滴を投与します。抗菌薬を投与することで、赤ちゃんがGBSによる髄膜炎を発症するリスクを大幅に減らすことができます。GBSの感染が心配な場合は、早めに産婦人科を受診するようにしましょう。