粉ミルク – 育児に欠かせない母乳の代替品

粉ミルク – 育児に欠かせない母乳の代替品

粉ミルクの原料

粉ミルクは、何らかの理由により母親が赤ちゃんに母乳を与えられない場合、母乳の代替品として開発されてきました。 粉ミルクは、「育児用粉ミルク」「乳児用調整粉乳」などとも呼ばれています。一般的に、粉ミルクは牛乳を原料として製造されています。

しかし、生まれつき代謝に問題がある赤ちゃんなどには、医師の指示で使用する特殊なミルクもあります。 たとえば、ガラクトース血症という病気の赤ちゃんには、ガラクトースを含まない特殊なミルクを飲ませる必要があります。また、ラクターゼ欠乏症という病気の赤ちゃんには、ラクターゼを含まない特殊なミルクを飲ませる必要があります。2019（平成31）年３月からは、液体ミルクが国内でも製造販売が開始されました。液体ミルクは、粉ミルクを水で溶いて作る必要がなく、そのまま飲ませることができます。

特殊なミルクの種類

特殊なミルクの種類

生まれつき代謝に問題がある赤ちゃんなどの場合、医師の指示で使用される特殊なミルクがあります。これらのミルクは、特定の栄養素が不足している、または特定の栄養素を代謝することができない赤ちゃんのニーズに合わせて作られています。特殊なミルクには、次のようなものがあります。

・低出生体重児用ミルク低出生体重児は、母親の胎内にいる間に十分な栄養を得ることができなかったため、生まれたときに体重が非常に軽い赤ちゃんのことです。低出生体重児用ミルクは、低出生体重児の成長と発達に必要な栄養素を多く含んでいます。

・アレルギー対応ミルクアレルギー体質の赤ちゃんの場合は、特定の食物に含まれるタンパク質に対してアレルギー反応を起こす可能性があります。アレルギー対応ミルクは、これらのタンパク質を含まないように作られています。

・無乳糖ミルク乳糖不耐症の赤ちゃんの場合は、牛乳や他の乳製品に含まれる乳糖を消化することができません。無乳糖ミルクは、乳糖を含まないように作られています。

液体ミルクとは？

液体ミルクとは、殺菌処理された牛乳をそのまま、無菌状態でパッケージングしたものです。 粉ミルクと同じように、母乳を与えられない乳児に飲ませるための代替品です。2019（平成31）年3月から国内でも製造販売が開始され、缶入りの商品や紙パック入りの商品、使い切りタイプのパウチ入りの商品など、様々な形状で販売されています。